医薬品・食品・環境を汚染する細菌、真菌、ウイルス、寄生虫といった微生物およびその産生毒素による健康被害の防止に必要な衛生微生物学的試験・研究を行っています。微生物の医薬品汚染は発熱や感染などを、腸管出血性大腸菌やサルモネラなどの食中毒細菌や寄生虫およびそれらの毒素の食品汚染は重篤な食中毒を引き起こします。また、真菌(カビ・酵母)は食品等を変敗させ、カビ毒によって発がんや食中毒を起こすことが知られています。これらの健康被害を防止するために、微生物およびその産生毒素に対する迅速検出法および除去・制御法を作製するとともに、食中毒事例食品からの原因物質の究明・同定に関する研究を行っています。また、医薬品・食品微生物およびその毒素にかかわる法令策定に関する科学的根拠を提供しています。
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