
研究内容
「食品安全(Food Safety)」は、私たちが毎日を健康的に安心して生活できるようにするための重要な課題の一つです。現代は、流通する食品の種類や量の増加、新しい生産・加工技術の登場、消費者の生活スタイルや嗜好の変化、気候変動をはじめとする環境上の変化など、食品をとりまく状況はめまぐるしく変化しています。そのために、食品の安全性に係わる問題もさまざまで、その時代を背景にして新たな問題も生じています。
わが国の食品安全行政は、食品安全基本法にあるように、科学的知見をもとにリスクアナリシスの枠組みで国民の健康への悪影響を未然に防止することを基本理念にしています。安全情報部第三室では、この基本理念に沿って、特に化学物質が係わる食品の安全性に関する情報の研究を行っています。

食品流通のグローバル化にともない食品安全の問題も国境を越えるようになり、ある一つの国で生じた問題が国際的な問題へと影響が広がりやすくなっています。そのため、わが国における食品の安全性を確保するためにも、海外の最新動向を継続的に把握することが重要です。
安全情報部では、食品の安全性に関する国際機関や諸外国の公的機関から配信される最新情報をまとめた「食品安全情報」を隔週で発行しており、第三室は化学物質関連の情報を担当しています。また、これまでに何度も掲載されたトピックスについては、過去記事をまとめて紹介しています。
「食品安全情報(化学物質)」では、その号で重要だと思われる記事や興味深い記事を“注目記事”として紹介しています。
毎年の注目記事の中から、特に重要と考えられた問題の概要を記した資料を「国立医薬品食品衛生研究所報告」に公表しています。
〖 各年 〗
〖 20年間(2003~2022年)〗

「有毒な植物と食べられる植物 間違えないように気をつけて!」


▪パンフレット [PDF:4,016KB] ▪ポスター [PDF:2,933KB]
* 監修:令和2年度厚生労働科学研究費補助金(食品の安全確保推進研究事業)
「植物性自然毒による食中毒対策の基盤整備のための研究 (H30-食品-一般-008)」
「毒きのこに気をつけて!」

▪パンフレット [PDF:0,000KB]
* 監修:令和5年度厚生労働科学研究費補助金(食品の安全性確保推進事業)
「自然毒等のリスク管理のための研究 (21KA1005)」