重症薬疹の発症に関連する因子の解析研究
重症薬疹発症と相関するHLA型及び遺伝子多型に関する研究論文
カルバマゼピン
抗てんかん薬
A marker for Stevens-Johonson syndrome…: ethnicity matters. Lonjou C et al., Pharmacogenomics J. in press (2006)
人種
フランス人(9名)、ドイツ人(3名)。但し、このうち4名はアジア人起源(中国、ベトナム、カンボジア、レユニオン島)
方法
カルバマゼピンによるStevens-Johnson症候群・中毒性表皮壊死(SJS/TEN)発症患者12名につき、HLA-Bの型を、PCR-SSP法により解析した。
結果
12名中4名がHLA-B*1502を有していたが、この4名はアジア人起源であった。白人である残りの8名間で共通するHLA-Bアリルは見いだせなかった。
結論
HLA-B*1502は全人種におけるSJS/TENの遺伝子マーカーではないことが示唆された。