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テリパラチド(遺伝子組換え)


【一般名】
テリパラチド(遺伝子組換え)
Teriparatide(Genetical Recombination)

【解説】
テリパラチドは、ヒト副甲状腺ホルモンの1~34番目のアミノ酸に相当する遺伝子組換えペプチドである。
 Ser-Val-Ser-Glu-Ile-Gln-Leu-Met-His-Asn-Leu-Gly-Lys-His-Leu-Asn-Ser-Met-Glu-Arg-
 Val-Glu-Trp-Leu-Arg-Lys-Lys-Leu-Gln-Asp-Val-His-Asn-Phe

【分子量】
4117.72

【剤形】
注射剤

【性状】
無色澄明の液

【投与経路】
皮下注射

【効能又は効果】
骨折の危険性の高い骨粗鬆症

【薬効薬理】
作用部位・作用機序
テリパラチドを1日1回の投与頻度で間欠的に投与すると、主として以下の作用により、骨梁並びに皮質骨の内膜及び外膜面において骨芽細胞機能が活性化され、破骨細胞機能を上回るため、骨新生が誘発される。
(i)前駆細胞から骨芽細胞への分化促進
(ii)骨芽細胞のアポトーシス抑制
一方、テリパラチドを持続的に皮下投与すると、骨吸収が骨形成を上回るため、結果として骨量減少が生じる。

<参考>
84個のアミノ酸からなる内因性PTHは、骨と腎におけるカルシウムおよびリン酸代謝の主要な調節因子である。PTHの生理的作用としては、骨形成細胞(骨芽細胞)に対する直接作用による骨形成の促進、骨芽細胞を介した間接的な破骨細胞分化・活性化の促進、カルシウムの尿細管再吸収とリン酸排泄の増大、活性型ビタミンD〔1α,25-(OH)2D〕産生作用を介したカルシウムの腸管吸収の増大などがあげられる。骨形成促進作用は間欠的にPTHを投与した場合にのみ観察されると報告されている。PTH(1-34)は、内因性PTHと同様にGタンパク質共役型PTH/PTHrP受容体に結合し、骨に対して天然型内因性PTHの既知の生体内作用を発揮する。

<情報は全てフォルテオ皮下注キット添付文書及びインタビューフォームより>