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テセロイキン(遺伝子組換え)


【一般名】
テセロイキン(遺伝子組換え)
Teceleukin(genetical recombination)

【解説】
ヒト脾臓由来のリンパ球から得たインターロイキン-2 mRNA を出発材料として、遺伝子組換え技術により大腸菌内で産生されたアミノ酸134個からなるポリペプチド(C
698H1127N179O204S8)である。

【分子量】
15547.01

【剤形】
注射剤

【性状】
白色の軽質の塊又は粉末

【投与経路】
点滴静注、局所(腫瘍周縁部)投与

【主な効能または効果】
血管肉腫

【薬効薬理】
1. 抗腫瘍作用
マウスの皮下又は筋肉に移植されたマウス由来血管内皮腫に対して皮下投与により増殖抑制作用を示す。

2. 抗腫瘍作用の機序
抗原特異的キラーT細胞、あるいはナチュラルキラー(NK)細胞、リンホカイン活性化キラー(LAK)細胞などの抗原非特異的キラー細胞の活性化や増殖促進等によって抗腫瘍作用をもたらすものと考えられる。

(1)皮下投与により正常マウス及びヌードマウス脾臓において抗原非特異的キラー細胞を誘導し、誘導されたキラー細胞はマウス血管内皮腫細胞株に対して細胞傷害活性を示す。マウス脾臓におけるキラー活性の誘導は、投与回数に応じて上昇する。なお、誘導された抗原非特異的キラー活性を示す細胞は主としてThy-1+、アシアロGM1-のLAK様の細胞である。

(2)正常マウス脾臓細胞において精製天然型IL-2と同程度に抗原特異的及び抗原非特異的キラー活性を誘導し、更に細胞増殖を促進する。誘導されたキラー細胞はマウス血管内皮腫細胞株に対して細胞傷害活性を示す(in vitro)。

(3)癌患者末梢血リンパ球(PBL)において健常人PBLと同程度のNK活性、LAK活性、抗体依存性細胞傷害活性(ADCC)等の抗原非特異的キラー活性を増強し、更にそれら活性細胞の増殖を促進する(in vitro)。


<情報はセロイク注射用添付文書および医薬品インタビューフォームより>