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ロミプロスチム(遺伝子組換え)


【一般名】  
ロミプロスチム(遺伝子組換え)
Romiplostim(Genetical Recombination)

【解説】
ロミプロスチム(遺伝子組換え)は、遺伝子組換えFc-ペプチド融合タンパク質であり、2~228番目はヒトIgG1のFc領域、また229~269番目はヒトトロンボポエチン受容体結合配列を含むペプチドからなる。ロミプロスチムは、269個のアミノ酸残基からなるサブユニット2分子から構成されるタンパク質である。

【分子量】
59,085

【剤形】
注射剤

【性状】
白色の塊(凍結乾燥製剤)

【投与経路】
皮下注射

【効能又は効果】
慢性特発性血小板減少性紫斑病

【薬効薬理】
本薬は、巨核球系前駆細胞に直接作用し、血小板造血作用を発揮する。
(1) 造血作用
本薬は、正常マウス、ラット、アカゲザル及びカニクイザルに静脈内又は皮下投与した際に、血小板造血作用(血小板数の増加)を示し、脾臓摘出マウスへの皮下投与においても同様な作用を示した。また血小板に対する自己抗体の産生により、血小板破壊が起こり血小板減少を呈するW/BF1系マウスへの皮下投与により、血小板数減少に対して改善作用を示した。

(2) 作用機序
本薬は、トロンボポエチン(TPO)と同様に、TPO受容体に結合することで受容体の立体構造を変化させ、細胞内のシグナル伝達経路を活性化すると考えられている。本薬は、ヒト末梢血及びカニクイザル骨髄由来造血前駆細胞に対して巨核球前駆細胞由来のコロニー形成を濃度依存的に促進させた(in vitro)。

<情報はロミプレート皮下注添付文書及びインタビューフォームより>