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ラスブリカーゼ(遺伝子組換え)


【一般名】
ラスブリカーゼ(遺伝子組換え)
Rasburicase(genetical recombination)

【解説】
Aspergillus flavus 由来の尿酸オキシダーゼcDNAの発現により組換え体(Saccharomyces cerevisiae 株)で産生される、アミノ末端がアセチル化された301個のアミノ酸残基(C
1523H2383N417O462S7;分子量:34,151.19)からなる同一のサブユニットの4量体タンパク質である。

【分子量】
34, 151.19

【剤形】
注射剤

【性状】
白色の凍結乾燥品であり、添付溶解液で溶解するとき、無色澄明又はわずかに混濁した液剤となる。

【投与経路】
点滴静注

【効能又は効果】
がん化学療法に伴う高尿酸血症

【薬効薬理】
尿酸を酸化し、アラントインと過酸化水素に分解することで、血中尿酸値を低下させる。

下記に示すように、尿酸オキシダーゼは5-ヒドロキシイソ尿酸を介する尿酸のアラントインへの変換を触媒する。アラントインは大多数の哺乳動物ではプリン代謝の最終産物であるが、ヒト及び類人猿では、進化の過程で尿酸オキシダーゼが欠損したため、尿酸がプリン代謝の最終産物である。生成された尿酸は血漿中に存在し、尿中に排泄される。アラントインは尿酸に比べて尿への可溶性が5倍高く、容易に尿中排泄される。

 尿酸 -------→ 5-ヒドロキシイソ尿酸 -------→ アラントイン + 過酸化水素
   (尿酸オキシダーゼ)           (非酵素的分解)

<情報はラスリテック点滴静注用添付文書およびインタビューフォームより>