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ペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)


【一般名】
ペグインターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)
Peginterferon alfa-2b(genetical recombination)

【解説】
インターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)(C
860H1353N229O255S9;分子量:19268.91)のアミノ酸残基(Cys1,His7,Lys31,His34,Lys49,Lys83,Lys112,Lys121,Tyr129,Lys131,Lys133,Lys134,Ser163及びLys164)の1箇所に1分子のメトキシポリエチレングリコール(平均分子量:約12,000)がカルボニル基を介して共有結合している修飾タンパク質(分子量:約32,000)である。

【分子量】
約32,000

【剤形】
注射剤

【性状】
白色の粉末又は塊

【投与経路】
皮下投与

【効能又は効果】
リバビリンとの併用による次のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
(1) 血中HCV RNA量が高値の患者
(2) インターフェロン製剤単独療法で無効の患者又はインターフェロン製剤単独療法後再燃した患者

【薬効薬理】
1. 作用機序
IFNα-2bと同様にI型IFN受容体に結合し、IFN誘導遺伝子の発現を増強した。本薬のタンパク質部分の構造、各種生物活性及び作用機序がIFNα-2bと類似していたことから、本薬の生物活性はそのタンパク質部分であるIFNα-2bに由来することが確認された。

2. 抗ウイルス作用
ヒト肝細胞癌由来細胞株Huh7細胞におけるHCVサブゲノムレプリコンの複製を阻害し、その時のIC
50値は28 pg/mLであった。また、HCVの近縁ウイルスであるウシウイルス性下痢症ウイルスに対して抗ウイルス作用を示し、その時のIC50値は130 pg/mLであり、リバビリンと併用することにより、抗ウイルス作用が増強した。脳心筋炎ウイルスにおける抗ウイルス作用の比活性(タンパク質量あたりの活性)は、IFNα-2bの約28%であった。

3. 腫瘍細胞増殖抑制作用
ヒトバーキットリンパ腫由来細胞株Daudi細胞に対してIFNα-2bと同様に腫瘍細胞増殖抑制作用を示した。

4. 免疫系への作用
抗ウイルス作用に関与する宿主免疫機能である、主要組織適合抗原複合体クラスI抗原の発現、ナチュラルキラー活性及びリンホカイン活性化キラー活性に対してIFNα-2bと同様に増強作用を示した。

<情報は全てペグイントロン皮下注用添付文書より>