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ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)


【一般名】
ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)
Peginterferon alfa-2a(genetical recombination)
   
【解説】
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)のリジン残基の1箇所に、1分子の分枝ポリエチレングリコールが、アミド結合を介して共有結合している修飾タンパク質である。

【分子量】
約60,000
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え):分子量19,236.87
分枝ポリエチレングリコール:分子量約40,000

【剤形】
注射剤

【性状】
無色~微黄色の澄明の液

【投与経路】
皮下投与

【効能又は効果】
・C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
・リバビリンとの併用による以下のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
1) セログループ1(ジェノタイプI(1a)又はII(1b))でHCV-RNA量が高値の患者
2) インターフェロン単独療法で無効又はインターフェロン単独療法後再燃した患者

【薬効薬理】
1. 抗ウイルス作用
HCV-RNAサブゲノムレプリコンアッセイにおいて、HCV-RNAレプリコンの複製を阻害した。また、水疱性口内炎ウイルス及び脳心筋炎ウイルスに対し、抗ウイルス作用を示した。
In vitroにおいては、PEG-IFNの抗ウイルス作用は、インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)に比べて低下していた。

2. 腫瘍細胞増殖抑制作用
バーキットリンパ腫由来細胞(Daudi)、ヒト腎癌由来細胞(A-498等)、慢性骨髄性白血病由来細胞(K562)、黒色腫由来細胞(Hs294T等)及び神経膠芽細胞腫由来細胞(T98G)に対して細胞増殖抑制作用を示した。また、ヌードマウスに移植したヒト腎癌由来細胞(A-498、ACHN及びCaki-1)の増殖を抑制した。
In vitroにおいては、PEG-IFNの腫瘍細胞増殖抑制作用は、インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)に比べて低下していたが、in vivoにおいては高い抗腫瘍効果が認められた。

3. 作用機序
In vitroでインターフェロンα受容体と結合し、DNA結合性の転写因子複合体(statダイマー、ISGF3複合体)の形成及びインターフェロン アルファ誘導性の遺伝子発現を誘導した。

<情報は全てペガシス皮下注添付文書より>