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オマリズマブ(遺伝子組換え)


【一般名】
オマリズマブ(遺伝子組換え)
Omalizumab(genetical recombination)

【解説】
ヒト化マウス抗ヒトIgEモノクローナル抗体に由来する軽鎖(C
1048H1609N278O350S6;分子量:23,895.03)と重鎖(C2204H3389N588O673S15;分子量:49,372.00)をコードするDNAの導入によりチャイニーズハムスター卵巣細胞で産生される糖タンパク質である。

【分子量】
約149,000

【剤形】
凍結乾燥注射剤

【性状】
白色の塊で、溶解後は、無色~微黄色で、澄明又はわずかに混濁した粘性のある液

【投与経路】
皮下注

【主な効能又は効果】
気管支喘息(既存治療によっても喘息症状をコントロールできない難治の患者に限る)

【薬効薬理】
本剤は、ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体であり、IgEと高親和性受容体(FcεRI)の結合を阻害することで、好塩基球、肥満細胞等の炎症細胞の活性化を抑制する。
(1) IgEに対する阻害作用
本剤はヒトIgEとFcεRIの結合を競合的に阻害し、血清中遊離IgE濃度を減少させた。なお、本剤はすでにFcεRIと結合したIgEには結合しない。
(2) ヒスタミン遊離に対する効果
ブタクサ特異的IgEでの感作時に本剤を添加することにより、ブタクサ抗原刺激によるヒト好塩基球からのヒスタミン遊離が抑制された。
(3) 気道収縮に対する効果
気管支喘息患者において、抗原吸入による即時型喘息反応及び遅発型喘息反応が抑制された。
(4) 気道過敏性に対する効果
気管支喘息患者において、メサコリンに対する気道過敏性が改善した。

<情報は全てゾレア皮下注用 添付文書より>