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インターフェロン ベータ-1a(遺伝子組換え)


【一般名】
インターフェロン ベータ-1a(遺伝子組換え)
Interferon beta-1a(genetical recombination) 
   
【解説】
ヒト白血球細胞株(K-562)由来のインターフェロン ベータの遺伝子の発現によりチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞で産生される166 個のアミノ酸残基からなる糖タンパク質

【分子量】
約25,300(糖鎖を含めた実測値)

【剤形】
注射剤

【性状】
無色澄明な液剤

【投与経路】
筋肉内投与

【効能又は効果】
多発性硬化症の再発予防

【薬効薬理】
インターフェロンβが多発性硬化症に対して臨床効果を発揮する正確な機序は不明であるが、下記のような作用が多発性硬化症の再発予防に関与するものと考えられる。

1. 免疫調節作用
A549細胞(ヒト肺がん細胞株)にインターフェロンβ-1aを加えて培養した後、間接的FACS解析を行った結果、A549細胞表面にクラスI主要組織適合性抗原を誘発した。

2. 抗ウイルス作用
A549細胞(ヒト肺がん細胞株)にインターフェロンβ-1aを加えて培養した後、脳心筋炎ウイルスを接種し、細胞変性効果(CPE)測定法を用いて細胞生存率を測定した結果、抗ウイルス作用が認められた。

3. 細胞増殖抑制作用
Daudi細胞(ヒトBリンパ腫細胞株)にインターフェロンβ-1aを加えて培養した後、3H-チミジン1μCiを加えて標識し、液体シンチレーション計数法によりチミジンの量を測定した結果、細胞増殖抑制作用が認められた。

<情報は全てアボネックス筋注用添付文書およびインタビューフォームより>