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インターフェロン アルファ-2b(遺伝子組換え)


【一般名】
インターフェロン アルファ-2b (遺伝子組換え)
Interferon alfa-2b(genetical recombination)

【解説】
ヒト白血球細胞由来のIFNα-2b遺伝子を導入した大腸菌で産生された165個のアミノ酸残基からなるタンパク質。

【分子量】
19,269

【剤形】
注射剤

【性状】
白色、多孔質の固体

【投与経路】
筋肉内投与

【効能又は効果】
・次のいずれかのC型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
(1) 本剤単独の場合
 1) 血中HCV RNA量が高値ではない患者
(2) リバビリンとの併用の場合
 1) 血中HCV RNA量が高値の患者
 2) インターフェロン製剤単独療法で無効の患者又はインターフェロン製剤単独療法後再燃した患者

・HBe抗原陽性でかつDNAポリメラーゼ陽性のB型慢性活動性肝炎のウイルス血症の改善

・腎癌、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫

【薬効薬理】
1. 抗ウイルス作用
C型慢性肝炎患者に反復筋肉内投与した結果、投与中に血清中2'-5'オリゴアデニル酸合成酵素(2-5AS)活性の有意な上昇と血中HCV RNAの陰性化がみられ、一部の症例では投与後も陰性化が持続した。B型肝炎ウイルス(HBV)を安定して産生する細胞株HB611において、HBV DNAの合成阻害が認められた(in vitro)。また、B型慢性肝炎患者に単回筋肉内投与した結果、2-5AS活性は用量依存的に上昇し、DNAポリメラーゼ活性の抑制が認められた。

2. 細胞増殖抑制作用
ヒト腎癌由来細胞株(OS-RC-2)、ヒト慢性骨髄性白血病由来細胞株(K-562等)、ヒト多発性骨髄腫由来細胞株(RPMI8266等)及びPh1染色体陽性の慢性骨髄性白血病患者から分離した末梢血白血病細胞に対して、増殖抑制作用が認められた。また、ヌードマウスに移植したヒト腎癌由来細胞株(NT-25等)に対して、筋肉内投与により明らかな抗腫瘍効果が認められた。

3. 免疫系への作用
ナチュラルキラー細胞及び単球(マクロファージ)を活性化させ、腫瘍細胞に対する細胞障害性を高めることが認められた。

<情報は全てイントロンA注射用添付文書及びインタビューフォームより>