ホーム

インスリン ヒト(遺伝子組換え)


【一般名】
インスリン ヒト(遺伝子組換え)
Insulin human(genetical recombination)

【解説】
アミノ酸21個のA鎖とアミノ酸30個のB鎖が、S-S結合で連結されたポリペプチドである。(C
257H383N65O77S6

【分子量】
5807.57

【剤形】
注射剤

【性状】
白色の粉末である。水又はエタノール(95)にほとんど溶けない。0.01 mol/L塩酸試液又は水酸化ナトリウム試液に溶ける。吸湿性である。

【投与経路】
皮下注射。糖尿病昏睡には、必要に応じ皮下、筋肉内、静脈内注射又は持続静脈内注入を行う。

【主な効能又は効果】
インスリン療法が適応となる糖尿病

【薬効薬理】
1. 血糖降下作用
(1) ウサギ血糖による定量法により血糖降下作用が認められ、その力価は約27~28単位/mgであった。
(2) 健康成人男子にヒューマリンR注は0.1単位/kgを、ヒューマリンN注は0.2単位/kgをそれぞれ1回皮下注射した結果、いずれの試験においても、血糖降下作用が認められた。

2. 作用機序
(1) 下記の作用の結果として血糖が降下する。
1) 肝臓におけるブドウ糖新生の抑制
2) 肝臓、筋肉におけるグリコーゲン合成の促進
3) 肝臓における解糖系の促進
(2) 培養ヒトリンパ球細胞、ラット脂肪細胞、ラット肝細胞膜におけるインスリンレセプターに対する結合、ラット脂肪細胞へのブドウ糖取り込み作用が認められた(in vitro)。

<情報は全てヒューマリンR注添付文書及びインタビューフォームより>