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インスリン グラルギン(遺伝子組換え)


【一般名】
インスリン グラルギン(遺伝子組換え)
Insulin glargine(genetical Recombination)

【解説】
ヒトインスリンのA鎖21位のアスパラギンがグリシンに置換され、B鎖C末端にアルギニンが2つ付加されたインスリンアナログであり、53個のアミノ酸残基からなるポリペプチドである。(C
267H404N72O78S6

【分子量】
6062.89

【剤形】
注射剤

【性状】
白色の粉末である。希酸によく溶ける。水、エタノール(95)、ジエチルエーテル及びクロロホルムにはほとんど溶けない。吸湿性である。

【投与経路】
皮下注射。

【主な効能又は効果】
インスリン療法が適応となる糖尿病

【薬効薬理】
作用機序
インスリングラルギンは中性のpH 領域で低い溶解性を示すように設計されたヒトインスリンアナログである。インスリングラルギンの注射剤である本剤は約pH4の無色澄明な溶液であるが、皮下に投与すると直ちに生理的pH により微細な沈殿物を形成する。皮下に滞留したこの沈殿物からインスリングラルギンが緩徐に溶解し、皮下から血中に移行することから、24時間にわたりほぼ一定の濃度で明らかなピークを示さない血中濃度推移を示す。インスリン及びインスリングラルギンを含むその誘導体の主要な活性は、グルコース代謝の調節にある。インスリン及びその誘導体は、末梢におけるグルコースの取り込み、特に骨格筋及び脂肪による取り込みを促進し、また肝におけるグルコース産生を阻害することによって血糖値を降下させる。更に、タンパク質の分解を阻害し、タンパク質の合成を促進するとともに、脂肪細胞における脂肪分解を阻害する。

<情報は全てランタス注添付文書及びインタビューフォームより>