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インフリキシマブ(遺伝子組換え)


【一般名】
インフリキシマブ(遺伝子組換え)
Infliximab(genetical recombination)

【解説】
ヒトIgG1定常領域及びTNFα特異的なマウス可変領域を有するモノクローナル抗体で、1,328個のアミノ酸残基からなる糖タンパク質である。

【分子量】
約149,000

【剤形】
凍結乾燥注射剤

【性状】
白色の塊(凍結乾燥ケーキ)

【投与経路】
点滴静注

【主な効能又は効果】
・既存治療で効果不十分な下記疾患
関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎
尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症
強直性脊椎炎
・次のいずれかの状態を示すクローン病の治療及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)
中等度から重度の活動期にある患者
外瘻を有する患者
・中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)

【薬効薬理】
1. 本剤はin vitro 試験において、可溶型及び膜結合型TNFαに対して選択的に結合し、以下の作用を示す。
(1) 可溶型TNFαへの結合定数は1.04×1010 M-1であった。
(2) TNFα刺激による線維芽細胞からのIL-6産生を抑制した。
(3) ヒトIgG1のFc領域を有することから、補体依存性細胞傷害(CDC)及び抗体依存性細胞媒介型細胞傷害(ADCC)により膜結合型TNFαを発現するTNFα産生細胞を傷害した。
(4) TNF受容体に結合したTNFαとも結合し、TNFαを受容体から解離させ、接着分子(ICAM-1、VCAM-1)の発現を抑制した。
2. ヒトTNFαトランスジェニックマウスの死亡率軽減作用が認められた。

<情報は全てレミケード点滴静注用100添付文書より>