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ゴリムマブ(遺伝子組換え)


【一般名】
ゴリムマブ(遺伝子組換え)
Golimumab(Genetical Recombination)

【解説】
ゴリムマブは、ヒト腫瘍壊死因子αに対する遺伝子組換えヒトIgG1モノクローナル抗体である。
ゴリムマブは、マウスミエローマ(Sp2/0)細胞により産生される。
ゴリムマブは、456個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2分子及び215個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2分子で構成される糖タンパク質(分子量:149,802~151,064)である。

【分子量】
149,802~151,064

【剤形】
注射剤

【性状】
無色~淡黄色の澄明又はわずかに混濁した液

【投与経路】
皮下注射

【効能又は効果】
既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)

【薬効薬理】
作用部位・作用機序
関節リウマチなどの慢性炎症を伴う自己免疫疾患は、TNFαなどの炎症性サイトカインが無秩序に加することによって発症する。
ヒト型抗ヒト TNFαモノクローナル抗体であるゴリムマブは、可溶性及び膜結合型の TNFαに結合することにより、TNFα受容体( TNF-R)である p55及び p75 TNF-Rとの結合を阻害することで、TNFαによって誘導される細胞内シグナル伝達を抑制する。さらに、TNF-Rに結合しているTNFαの解離を促進することで、TNFα刺激によるシグナル伝達を遮断し、サイトカイン( IL-6、IL-8、G-CSF、GM-CSF)の産生ならびに接着分子(E-セクレチン、ICAM-1、VCAM-1)の発現抑制が認められており、また、可溶性及び膜結合型の TNFαの生物活性を抑制する。これらの作用により、ゴリムマブは TNFαの作用を阻害すると考えられる。

<情報は全てシンポニー皮下注シリンジ添付文書およびインタビューフォームより>