ホーム

フォリトロピン ベータ(遺伝子組換え)


【一般名】
フォリトロピン ベータ(遺伝子組換え)
Follitropin beta(genetical recombination)

【解説】
フォリスチムは、ヒト胎盤に由来するヒト絨毛性性腺刺激ホルモンα-サブユニットゲノムDNA及びヒト下垂体卵胞刺激ホルモンβ-サブユニットゲノムDNAの発現によりチャイニーズハムスター卵巣細胞で生産される、92個のアミノ酸残基(C
437H682N122O134S13;分子量:10,206)をもつα-サブユニット及び111個のアミノ酸残基(C538H833N145O171S13;分子量:12,485)をもつβ-サブユニットからなる糖タンパク質である。

【分子量】
約35,000~45,000(α-サブユニット 10,206、β-サブユニット 12,485)

【剤形】
注射剤

【性状】
白色の粉末、又は塊

【投与経路】
皮下又は筋肉内投与

【主な効能または効果】
・複数卵胞発育のための調節卵巣刺激
・視床下部-下垂体機能障害に伴う無排卵及び希発排卵における排卵誘発

【薬効薬理】
(1) FSH受容体結合能及びアロマターゼ活性化作用
仔ウシ精巣膜のFSH受容体標本への下垂体由来ヒトFSH(125I-hFSH)結合を濃度依存的に阻害し、FSH受容体に対する結合親和性を示した。幼若ラットのセルトリ細胞及び顆粒膜細胞のアロマターゼを濃度依存的に活性化し、性ステロイド代謝を亢進させた。なお、これらのFSH受容体結合能及びアロマターゼ活性化作用は、ヒト尿由来卵胞刺激ホルモンと同等であった。
(2) 卵胞発育促進及び卵巣重量増加作用
下垂体切除幼若ラットで卵巣内エストラジオール含量の増加を伴う卵胞径の増大や卵胞数の増加などの卵胞発育促進作用とともに、卵巣重量の用量依存的な増加作用が認められた。また、卵巣重量の増加作用は、ヒト尿由来卵胞刺激ホルモンと同等であった。


<情報はフォリスチム注添付文書および医薬品インタビューフォームより>