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エポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)


【一般名】
エポエチン ベータ ペゴル(遺伝子組換え)
Epoetin Beta Pegol(Genetical Recombination)

【解説】
エポエチン ベータ ペゴルはチャイニーズハムスター卵巣細胞で産生されたエポエチン ベータ(遺伝子組換え)のPEG化糖タンパク質であり、直鎖メトキシポリエチレングリコール(分子量:約30,000)1分子がエポエチン ベータの1アミノ酸残基(主な結合位置:Ala1、Lys45又はLys52)にアミド結合している。

# エポエチン ベータ(遺伝子組換え):165個のアミノ酸残基(分子式及び分子量:18,235.70)からなる糖タンパク質(分子量:約30,000)

【分子量】
約60,000

【剤形】
注射剤

【性状】
無色~微黄色の澄明な液

【投与経路】
皮下または静脈内投与

【効能又は効果】
腎性貧血

【薬効薬理】
1. 作用機序
(1) 本剤はエリスロポエチン受容体への結合を介して骨髄中の赤芽球系造血前駆細胞に作用し、赤血球への分化と増殖を促進するものと考えられている。
(2) ヒト骨髄及び臍帯血由来CD34陽性細胞を本剤存在下で液体培養(in vitro)したところ、赤血球系細胞が用量依存的に増加した。

2. 赤血球増加作用
(1) 正常マウスに本剤を単回投与したところ、網状赤血球比率、赤血球数、ヘモグロビン濃度及びヘマトクリット値の用量依存的な増加が認められた。
(2) 正常マウス及び正常ラットに本剤をそれぞれ3週間及び1週間に1回の頻度で反復投与したところ、いずれも持続的な赤血球数の増加が認められた。
(3) 腎性貧血モデル動物である5/6腎摘ラットに本剤を1週間に1回の頻度で反復投与したところ、赤血球数の用量依存的な増加が認められた。


<情報は全てミルセラ注シリンジ添付文書より>