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エポエチン カッパ(遺伝子組換え)[エポエチンアルファ後続1]


【一般名】
エポエチン カッパ(遺伝子組換え)[エポエチンアルファ後続1]
Epoetin Kappa(Genetical Recombination)

【解説】
エポエチン カッパは,遺伝子組換えヒトエリスロポエチンであり,チャイニーズハムスター卵巣細胞で産生される。エポエチン カッパは,165 個のアミノ酸残基からなる糖たん白質(分子量:約28,000)である。

【分子量】
約28,000

【剤形】
注射剤

【性状】
無色澄明の液

【投与経路】
静脈内投与

【主な効能又は効果】
1.透析施行中の腎性貧血
2.未熟児貧血

【薬効薬理】
(1)作用部位・作用機序
本剤は,主に骨髄中の赤芽球系前駆細胞に発現しているhEPO受容体に結合し,赤血球への分化・増殖を促進する。
(2)薬効を裏付ける試験成績
1)ヒトエリスロポエチン(hEPO)受容体に対する結合親和性(in vitro)
hEPO 受容体発現BaF/EPOR 細胞の膜画分を用いた放射性リガンド結合試験において,本薬,エポエチンアルファ及びエポエチンベータは,hEPO受容体に対してほぼ同等の結合親和性を示した。
2) hEPO依存性細胞における増殖作用(in vitro)
hEPO 依存性増殖能を有するBaF/EPOR 細胞において,本薬,エポエチンアルファ及びエポエチンベータは,ほぼ同等の細胞増殖作用を示した。
3) ヒト骨髄赤芽球系前駆細胞の分化・増殖促進作用(in vitro)
ヒト骨髄単核細胞を用いた赤芽球系コロニー形成試験において,本薬,エポエチンアルファ及びエポエチンベータは後期赤芽球系前駆細胞(CFU-E)及び前期赤芽球系前駆細胞(BFU-E)コロニー数を濃度依存的に増加させ,ほぼ同等の分化・増殖作用を示した。
4) 単回静脈内及び単回皮下投与による赤血球造血促進作用(正常ラット)
正常ラットにおいて,本薬の単回静脈内及び単回皮下投与は網状赤血球数を用量依存的に増加させ,ヘモグロビンを有意に増加させた。
5) 間歇静脈内投与による赤血球造血促進作用(正常ラット)
正常ラットにおいて,本薬,エポエチンアルファ又はエポエチンベータの週3回3週間の間歇静脈内投与により,持続的なヘモグロビンの増加が用量依存的に認められた。本薬のヘモグロビン増加作用はエポエチンアルファ及びエポエチンベータとほぼ同等であった。
6) 貧血改善作用(腎性貧血モデルラット)
腎臓摘出により作製した腎性貧血モデルラットにおいて,本薬,エポエチンアルファ又はエポエチンベータの週3回3週間の間歇静脈内投与により,持続的なヘモグロビンの増加が用量依存的に認められた。本薬のヘモグロビン増加作用はエポエチンアルファ及びエポエチンベータとほぼ同等であった。

<情報は全てエポエチンアルファBS 注、添付文書及びインタビューフォームより>