デオキシニバレノール、ゼアラレノン、T-2トキシン及びHT-2トキシン

小麦、大麦と日本国内に流通する食品における4種のフザリウムトキシン「デオキシニバレノール(DON)」、「ゼアラレノン(ZEN)」、「T-2トキシン」、「HT-2トキシン」の汚染実態調査を2010~2012年に行いました。LC-MS/MSを用いた4種のカビ毒の同時分析法を小規模の研究室間共同試験によって評価し、4種のカビ毒の回収率の平均値は77.3から107.2%の範囲でした。 3年間で10種類計557試料の調査を実施し、T-2とHT-2トキシンの両方が小麦、小麦粉、大麦、ハト麦加工品、ビール、コーングリッツ、小豆、大豆と雑穀米で検出されました。ゴマにおいてはT-2トキシンのみが検出されました。T-2トキシンの最高値は小豆で48.4μg/kg、HT-2トキシンの最大値は小麦の85.0μg/kgでした。DONは小麦、小麦粉、ビール、コーングリッツで高頻度に検出されました。日本におけるDONの暫定基準値(1.1mg/kg)を上回る検体は認められませんでした。DONの最大値はハト麦加工品の1,093μg/kgでした。ZENはハト麦加工品、コーングリッツ、小豆、雑穀米とゴマで高頻度に検出されました。ZENの最大値はゴマの153μg/kgでした。
(本研究は、平成22~24年度厚生労働科学研究費補助金 食品の安心確保推進研究事業「食品汚染カビ毒の実態調査ならびに生体毒性影響に関する研究」により行われたものの一部です。)
参考「Journal of Food Protection 2014,77(11):1940-1946」

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