第二室の業務内容

 厚生労働省令第九〇号 厚生労働省組織規則(国立医薬品食品衛生研究所関係)第五百二十五条において、安全性予測評価部の所掌事務は「関連物質に関する試験結果に基づく安全性の総合的な予測及び評価、動物実験代替法の評価、化学物質の安全性に関する情報の収集等及びこれに必要な情報の調査並びにこれらに必要な研究を行うことをつかさどる」とされています。この所掌業務のうち、第二室は「動物実験代替法の評価並びにこれらに必要な研究」を行っています。
 この業務の一つとして、化学物質、医薬品、化粧品等の安全性確保と動物福祉のために開発された新規試験法の評価および公定化を行っている日本動物実験代替法評価センター(JaCVAM: Japanese Center for the Validation of Alternative Methods)の事務局を担当しています。

JaCVAMの目的および業務

 JaCVAMの目的は、化学物質等の安全性評価において、国民の安全を確保しつつ、動物実験に関する3Rs(※1)の促進に資する新規動物実験代替法(※2)を行政試験法として、可能な範囲での導入に貢献することである。これにより、我が国の医薬品等の製造販売承認申請資料の作成及び審査、化粧品基準の改正等並びに化学物質、農薬の適正な規制にも寄与することです。

※1 動物実験に関する3Rs・・・

  • Reduction (of animal use)
  • Refinement (to lessen pain or distress and to enhance animal well-being)
  • Replacement (of an animal test with one that uses non-animal systems or phylo-genetically lower species)
(OECD Guidance Document No.34 (2005)より引用)

※2:動物実験代替法(alternative)
AlternativeイコールReplacement またはin vitro試験を意味するという誤解があるようですが、この言葉の定義は、3Rs原則を実現する試験法のことです。すなわち、すでに確立されている毒性試験法に対して、使用実験動物数を減らしたり、実験動物の苦痛を軽減・削除して動物福祉を進めたり、動物の代わりに動物でない物あるいは進化上での下位動物を使う試験法のことを意味しています。
JaCVAM用語集より引用)

 本目的のために、化学物質等の安全性に係る試験法の有用性とその限界及び行政試験法としての妥当性についての評価と、それに必要なバリデーションを実施するとともに、関連分野における国内及び国際協力並びに国際対応に携わっています。
 JaCVAMの詳細については、ホームページをご覧ください。

メンバー

 
室長小島 肇
主任研究官足利 太可雄
研究補助上田 麻子
事務員吉川 環

お知らせ

2015-04-16
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