内分泌かく乱化学物質ホームページ HPトップサイトマップ
  厚生労働省
医薬食品局審査管理課
化学物質安全対策室
English
LastUpdate:2016/3/31
 
Contents

内分泌かく乱について(TOP)

 内分泌かく乱化学物質検討会

  厚労省の取り組み

   スキーム

   概要

内分泌かく乱化学物質Q&A

ビスフェノールAの低用量影響について

報告書

国際機関の関連報告

リンク

問い合わせ


 
報告書

内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

目次  詳細目次  <<前  次>>

  2 各論 −内分泌かく乱化学物質と健康影響に関する疫学研究の現状 −

[発がん影響]

2−1 乳がん

〔要旨〕
 内分泌かく乱化学物質(ダイオキシンを除く)と乳がんに関する疫学研究の現状について文献的考察を行った。米国立医学図書館の医学文献データベースPubMed を利用して選択した文献は2000 年12 月31 日までに48 件で、コホート研究6 件、症例対照研究34 件うちコホート内症例対照研究10 件、断面研究4 件、エコロジカル研究3 件であった。2001 年1 月1 日以降はコホート研究2 件、症例対照研究18 件うちコホート内症例対照研究4 件、症例のみ研究1 件、断面研究2 件、エコロジカル研究3 件の報告があった。日本人を対象とした研究は1件もなかった。文献的に検討した結果、有機塩素系化合物に関しては明確なリスク上昇についての一貫した証拠は見出せなかった。Diethylstilbestrol については乳がんリスクを上昇させるという結果が複数の前向き研究で報告されており、経口暴露の場合にはリスクの上昇が起こると考えられた。Diethylstilbestrol と有機塩素系化合物以外の内分泌かく乱化学物質と乳がんの関連に関する研究はきわめて乏しく、研究の必要がある。

〔研究目的〕
 有機塩素系化合物などの化学物質の中にはエストロゲン様作用があるものがあるため、これらの物質の暴露と内分泌関連がんである乳がん発生との関連が注目されてきた。動物実験ではDiethylstilbestrol やEthinylestradiol がマウスに乳腺腫瘍を発生させることが報告されている(2000)。これら化学物質と乳がんに関する疫学研究の現状を把握する目的で、文献レビューを行った。

〔研究方法〕
 米国立医学図書館の医学文献データベースPubMed (http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi )を用いて、(Breast Neoplasms) AND (Insecticides OR Pesticides OR Chlorinated Hydrocarbons OR PCBs OR Bisphenol OR Phenol OR Phthalate OR Styrene OR Furan OR Organotin OR Diethylstilbestrol OR Ethinyl Estradiol) AND (human) のキーワードで文献を検索した。2004 年10 月31 日までに出版された候補文献1317 件の中から、人集団を対象とする疫学研究の原著論文を選択した。さらに必要に応じて、これらの原著論文や、他の総説論文を参考にして論文を選択した。

目次  詳細目次  <<前  次>>

 

 

リンク・著作権等について個人情報保護方針について

(C) 2005, 2016 Ministry of Health, Labour and Welfare, All Rights Reserved.