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LastUpdate:2016/3/31
 
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内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

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  3−1 ビスフェノールA
○ (高感度なカラムスイッチング HPLC-蛍光定量法; 検出限界 血清及び腹水、0.04ppb;母乳、0.20 ppb))
BPA は、一個体から同時採取された、さい帯血、母体血、母乳及び腹水のいずれの試料においても検出され(n=9-21)、その濃度範囲は、0.21〜0.79ppb であった。各試料中BPA 濃度の相関性を調べた結果、妊婦母体血-さい帯血(r=0.626)、妊婦さい帯血-母乳(r=0.755)、不妊症患者血清-腹水(r=0.785)で比較的高い相関関係が得られた。
1)
○ (分析ガイドラインによる方法、定量限界 0.5 ppb)
新たに採取されたさい帯血、母体血、母乳及び腹水の試料における、分析ガイドラインによる方法(対象症例数 221 例)での検討では、血液中からの検出は2例のみで、最大1.7 ppb、特に母体血とさい帯血においては検出されなかった。腹水中からの検出はなかった。2)
○ (HPLP-クーロアレイ法)
不妊を主訴とする女性80 人(26 - 43 歳)の尿中のビスフェノールA(抱合体)を、HPLC-クーロアレイを用いて分析した。その中央値は、2.2 μmol/g クレアチニンであった。尿中のビスフェノールA は、ほとんどが抱合体の形で存在し、かつ、LC-MS による分析値よりも若干高い値であるのは、分析法によるものと考えられた。3)

3−2 クロロベンゼン類
○ ヘキサクロロベンゼンを分析したが、一般末梢血及び母体末梢血で100%、さい帯血で88%に検出され、その濃度範囲は、0.03〜0.10ppb であった。また、同一個体から採取した試料中のヘキサクロロベンゼン濃度について、末梢血と腹水との間に有意な正の相関関係(順位相関関係数=0.722、n=12、p=0.017)が認められた。1)

3−3 パラベン類
○ メチルパラベンとして、さい帯血や母乳から検出され、妊婦が暴露を受けたパラベン類が、血液を介して母乳やさい帯血に移行したことが推定された。1)

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