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29 Williams K, McKinnell C, Saunders PTK,
Walker M, Fisher JS, Turner KJ, Atanassova N, SharpeRM:Neonatal
exposure to potent and environmental oestrogens and
abnormalities of the male reproductive system in the rat:
evidence for importance of the androgen-oestrogen balance and
assessment of the relevance to man, Human Reproduction Update 7,
3 (2001) 236-247
30 Witorsch RJ: Low-dose in utero effects of
xenoestrogens in mice and their relevance to humans:an
analytical review of the literature, Food and Chemical
Toxicology 40(2002)905-912
ヒトとマウスの妊娠における内分泌学的な種差につき、性ホルモンの生成・変換臓器とその時期、および濃度と存在状況の違いが指摘され、その結果、マウスで観察された生殖系への影響がヒトでは、また、BPA
などでマウスについて見られた低用量影響はヒトでは見られないであろうとし推論されている。すなわち、マウス・ラットはエストラジオールとエストロンを生産するがヒトはこれに加えてエストリオールを生産するという違いのみならず、ヒト母親の妊娠後期における血中エストラジオールは15-20ng/mL
でラット・マウスの妊娠後期の30-60 pg/mL の数百倍である。胎児中濃度はヒト(5-10ng/mL)、マウス(100-150pg/mL)と50-100
倍である。ヒト胎児血ではさらに妊娠後期にエストロン(10-15ng/mL),エストリオール(50-100 ng/mL)濃度も高い。ヒトでは性分化は7-14
週(胎児血中エストラジオールは2-6ng/mL)と早期であるがマウスでは胎齢15
日以降(胎児血中エストラジオールは100-150pg/mL)でずっと後になる。さらに胎児血漿中フリーフォーム・エストラジオールは1-4.5%だが、マウス血漿中フリーフォーム・エストラジオールは0.2%と推定される。
31 Bruce Blumberg:未発表データ。
32 厚生科学研究(井上班)報告・未発表データ。 |