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LastUpdate:2016/3/31
 
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中間報告書追補その2

 

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  (2)飼育・実験環境からの化学物質暴露への対応について

 実験動物が、飼育・実験環境から化学物質の暴露を受けていることが予想されることから、内分泌かく乱化学物質問題に係る動物実験の信頼性を検証することを目的に、飼料、給水や床敷、空気中の化学物質濃度を測定した。
 飼料、床敷等中からBPA、フタル酸エステル類、ノニルフェノール等が検出されたことから、実験動物は、飼育・実験環境から、さまざまな化学物質の暴露を受けていることが示唆される。
 この結果を踏まえると、低用量作用の有無については、まさに議論が行われているところであるが、これに係る動物実験を行う際には、用いる飼料、床敷等について、対象の化学物質等をあらかじめ測定するなど、汚染のレベルを把握すること等が必要と思われる。
 すなわち、飼育・実験環境は、化学物質に汚染されていない(コンタミナント・フリーである)ことが理想的ではあるが、現実の問題として、およそ化学物質のコンタミネーションをゼロにすることは不可能であり、現実的な対応としては、用いる飼料、床敷等のロット番号、入手可能な当該化学物質の分析データを明示するとともに、必要に応じて基礎暴露量を正確に把握するために飼料、床敷等中の化学物質濃度を測定して、論文、報告書等に記載するような配慮が必要であろう。
 もとより、相当に汚染されている飼料、床敷等については、使用を避けることが望ましい。
 床敷、空気、ケージについては、暴露量の推定は困難であろうが、飼料、給水については、濃度と摂取量から暴露量の推定が可能と思われるので、推定暴露量を動物実験の結果の考察に加えることも必要であろう。
 なお、飼料中の植物エストロゲンは、栄養素としての側面もあるが、エストロゲン活性を指標にする等の動物実験では、その影響は無視できないと思われ、動物実験に先立ち、使用する飼料の組成及び植物エストロゲン量を把握しておくことが望ましい。

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