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給水は、4
社の給水瓶の本体とキャップの組み合わせ(n=11)について行った。給水瓶の使用方法を考慮して、分析条件は超純水200mL
を入れた後、室温で24hr 放置後、100mL を分析に供した場合と給水瓶に入れた超純水とともに給水瓶を121℃、20min
加熱滅菌放冷後、100mL を分析した場合について検討した。室温放置の場合、5 検体から0.03-0.11ng/mL
の範囲でNP が認められた。加熱滅菌後では1 検体を除くすべての検体からNP が0.03-0.63ng/mL
の範囲で認められた。検出されたNP の濃度より、マウス及びラットが給水から摂取するNP
を試算すると、マウスでは、0.24-5.04ng/日(一日の給水摂取量を8mL
とした時)、ラットでは、1.35-28.35ng/日(一日の給水摂取量を45mLとした時)となる。なお、オートクレーブ内の汚染の有無を確認するためビーカーに超純水を入れ、蓋をせずに滅菌前と滅菌後を分析したがNP
は不検出であった(定量限界値は0.02ng/mL)。
エ 飼料中の植物エストロゲン
測定に供したほとんどの飼料(37/40)から植物エストロゲンが検出された。最も高濃度で検出された植物エストロゲン濃度(569μg/g)より、マウス及びラットが飼料から摂取する植物エストロゲンを試算すると、マウスでは3,414μg/日(一日の飼料摂取量を6
g とした時)、ラットでは14,225 μg/日(一日の飼料摂取量を25 g とした時)程度となる。
なお、植物エストロゲンフリーとして注文販売されている飼料からは植物エストロゲンは検出(<0.2μg/g)されなかった。
オ 飼料中の17β-エストラジオール
動物飼料中 (n = 20) に含まれる 17β-エストラジオール(エストラジオール;
E2)は、一製品を除いて定量下限値(0.50 ng/g)未満であった。定量下限値を越えた一製品中のE2 濃度は、0.52 ±
0.03 ng/g であった。当該飼料は、マウス又はラットに使用される。
このケースでマウス又はラットが、飼料から摂取する E2 を試算するとマウス(飼料摂取量:6 g/日)で 3.1 ng/日、ラット(飼料摂取量:25
g/日)で 13 ng/日程度となる。 |