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中間報告書追補その2

 

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  6 動物の飼育・実験環境からの化学物質暴露について

(1)飼育・実験環境の化学物質
ア 飼料・床敷等中のビスフェノールA

 飼料中(n=40)に含まれる BPA は、検出限界未満(ND)〜2.9ppb で、ほとんどの飼料が検出下限値レベル(1ng/g)であった。最も高濃度で検出されたBPA 濃度(2.9ng/g)より、マウス及びラットが飼料から摂取するBPA を試算すると、マウスでは17.4 ng/日(一日の飼料摂取量を6 g とした時)、ラットでは72.5 ng/日(一日の飼料摂取量を25 g とした時)程度となる。
また、床敷中(n=14)からは最高で704ppb 検出されたものも見られたが、給水中(n=3)からはBPA は検出(0.02ng/mL)されなかった。
イ 飼料・床敷等中のフタル酸エステル類
 飼料中(n=12)からはDEHP が116−511 ng/g、DBP が25.1−944 ng/g、BBP が22.2−157ng/g 検出され、総量(測定対象とした5 種のフタル酸エステル類の合計値)は141−1410 ng/g であった。検出されたフタル酸エステル類の濃度より、マウス及びラットが飼料から摂取するフタル酸エステル類の総量を試算すると、マウスでは846−8460 ng/日(一日の飼料摂取量を6 g とした時)、ラットでは3525−35250 ng/日(一日の飼料摂取量を25 g とした時)となる。
また、床敷(n=13)からはDEHP が16.0−5070 ng/g、DBP が19.6−1390 ng/g、BBPが440−900 ng/g、DiNP が198 ng/g、実験動物舎の室内空気中(n=4)からはDEHPが27.6−32.1 ng/m3、DBP が261−357 ng/m3 検出された。給水中(n=3)からは、フタル酸エステル類は検出されなかった。
ウ 飼料・床敷等中の4-ノニルフェノール
 飼料中(n=35)の1 検体は不検出であったが、34 検体からNP が4.9-117.0 ng/g 検出された。検出されたNP の濃度より、マウス及びラットが飼料から摂取するNP を試算すると、マウスでは、29.4-702ng/日(一日の飼料摂取量を6 g とした時)、ラットでは122.5-2925 ng/日(一日の飼料摂取量を25 g とした時)となる。
床敷(n=15)からはすべての検体からNP が検出された。特に古新聞再生紙を原料とする床敷きは、620-1020ng/g の範囲で検出された。その他の床敷きは2.3-65.3ng/g の範囲で検出された。床敷きからの暴露量推定は困難であるため高濃度に汚染が認められる床敷きの使用は避けることが望ましい。

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