第2章 まとめ及び行動計画
内分泌かく乱化学物質に関するこれまでの研究成果から、現時点では、合成ホルモン剤の薬理効果のような例を除けば、ヒトに対して内分泌かく乱作用が確認された事例はない現状に変化がなかったことが確認された。また、ヒトに対する化学物質の暴露による内分泌かく乱作用の懸念が完全に払拭されたわけではないが、暴露により障害を受けると想定される時期はライフサイクルの中でも胎児期や思春期にほぼ絞られ、また、有害性の発現機序についての知見も蓄積されてきた。
これらの成果を踏まえ、中間報告書追補で取りまとめられた行動計画を見直し、引き続き必要な調査研究を進めるための指針とした。 |