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LastUpdate:2016/3/31
 
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内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

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  4)小児神経発達への影響については、2001 年以降、8 つのコホート研究からの報告があるが、有機塩素系化合物による影響に関しては、一致した結論が得られていない。また、環境(受動)喫煙、多環式芳香族炭化水素や有機リン酸系殺虫剤による出生前暴露が影響を及ぼすとの研究結果がある。
 2001 年以前の報告を含め、有機塩素系化合物による小児神経発達への影響については、複数の地域でのコホート研究からの報告があるが、他の要因による影響や、暴露・神経発達双方の評価指標や評価時期などが多様であり、関連があることを支持するには、依然として知見は不十分である。
5)精子数低下については、2001 年以降、有機溶剤と不妊症についてのコホート内症例対照研究が1 件あった。
 2001 年以前の報告を含め、精子数低下については、化学物質の高濃度暴露群での質の低下について複数の報告があったが、精巣毒性による影響である可能性があり、内分泌かく乱作用によることの関連を支持するには、依然として知見は不十分である。
6)免疫機能への影響についての検討を今回追加したが、コホート研究が3 件あった。成人期の高濃度PCB 暴露がアレルギーのリスクを増加させるという報告や、胎児期乳幼児期の一般環境レベルの暴露がアレルギーのリスクを減少させるという報告があり、結果が一致せず、関連について言及するには、知見は不十分である。
〔今後の取組〕
1)日本国民の代表となりうる対象者を設定し、
・内分泌かく乱作用が疑われる化学物質の暴露
・その影響が懸念される疾病
についての現状把握と継続的な監視を行う。
2)主として日本人を対象とした、生体試料の収集と利用を含めた、疫学の方法論に基づく相当規模の研究を進める。
3)いわゆる内分泌かく乱作用が疑われる化学物質のヒト健康影響に関する研究を継続的に総括(刊行論文のレビュー及び更新)し、その成果を継続して広く国民に周知する。

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