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内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

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  (4−2)疫学研究
〔これまでに分かったこと〕
1)2001 年以降、有機塩素系化合物などの化学物質と乳がんについては2 つのコホート研究と4 つのコホート内症例対照研究が、前立腺がんについては1 つのコホート研究と1 つのコホート内症例対照研究が報告されていたが、関連があることを支持する一致した知見は得られていない。DES についてのコホート研究が、卵巣がんについて1 件、精巣がんについて1件、甲状腺がんについて2 件報告されていたが、関連があることを支持する知見は得られていない。子宮体がんについてはコホート研究からの報告はない。日本人についての報告はない。
 2001 年以前の報告を含め、有機塩素系化合物などの化学物質と、乳がん、子宮体がん、卵巣がん、前立腺がん、精巣がん、甲状腺がんについての疫学研究からの報告が複数あったが、関連があることを支持するには、依然として知見は不十分である。
2)2001 年以降、甲状腺機能についてのコホート研究からの報告はない。
 2001 年以前の報告を含め、高濃度のPCB 暴露が、甲状腺機能に何らかの影響を及ぼしているという複数の研究があるものの信頼性の高い報告はなく、関連があることを支持するには、依然として知見は不十分である。一般環境レベルでのPCB 暴露やその他の有機塩素系化合物との関連について言及するには、依然として知見は不十分である。
3)器官形成にかかわる問題のうち、尿道下裂については、2001 年以降、DES に関するコホート研究1 件が報告され有意なリスクの上昇が示されていた。DDE に関するコホート内症例対照研究1 件が報告されていたが、関連があることを支持する知見は得られていない。これまでに、日本における発生率の動向について一致した結論が得られていない。また、最近の分子生物学的研究から影響を受けやすいサブグループの存在が示唆される。停留精巣については、DES に関する介入研究1 件が報告され有意なリスクの上昇が示されていた。有機塩素系化合物に関するコホート内症例対照研究2 件が報告されていたが、関連があることを支持する知見は得られていない。日本においてはこれまで先天異常モニタリング項目に含まれていないためデータがなく、今後の研究が必要である。
 2001 年以前の報告を含め、DES については、器官形成への影響があるとする限定的な報告があるが、関連があることを支持するには依然として知見は不十分である。その他の化学物質については、疫学研究はほとんど存在せず、関連について言及するには、依然として知見は不十分である。

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