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内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

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  〔研究結果〕
1.有機塩素系化合物
 Gerhard ら(1992)による報告は、症例28 例と、病院対照441 例を用いて、ドイツで行われた。PCB138、153、180 の血清レベルが、対照より症例で有意に高かった。
 Boyd ら(1995)の報告は、症例15 例と対照15 例を用いて米国で行われ、症例と対照で、ダイオキシン類、フラン類、PCB 類のレベルに差を認めなかった。
 Lebel ら(1998)の報告は、症例86 例と、腹腔鏡検査を行った病院対照70 例を用いて、カナダで行われた。症例と対照で、各種化合物の血漿濃度にはすべて有意差がなく、オッズ比にもすべて有意差がなかった。
 Pauwels ら(2001)によるベルギーでの、不妊症のため来院した女性での症例対照研究では、腹腔鏡で確診した症例と内膜症以外の原因での不妊症女性とにおいて血清中PCB のレベルに差はみられなかった。
 Heilier ら(2004)によるベルギーでの横断面研究では、血清中PCB レベルは、子宮腺筋症で高く、内膜症と対照で同程度のレベルであった。

2.Diethylstilbestrol
 米国の不妊女性397 例を対象としたStillman らの報告では、胎児期のDES 暴露歴がある女性における子宮内膜症の有病率は50%(10/20)で、暴露歴がない女性の有病率39%(146/377)よりも高かったが、有意差はなかった(P>0.05)。
 一方、米国の不妊女性100 例を対象としたBerger らの報告では、胎児期のDES 暴露歴がある女性における子宮内膜症の有病率は64%(32/50)で、年齢をマッチさせた、暴露歴がない女性の有病率40%(20/50)よりも有意に高かった(P<0.01)。

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