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中間報告書追補その2

 

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  動物飼料中のフタル酸エステル類の分析法

【試験法の概要】
実験動物用飼料からアセトニトリルによりフタル酸エステル類(PAE)注1注2を抽出し、抽出液をフロリジル・PSA カラムクロマトグラフィーによって精製し、ガスクロマトグラフ/質量分析計(GC/MS)で定性、定量を行う。
分析の対象となるPAE は、フタル酸ジブチル(DBP)、フタル酸ブチルベンジル(BBP)、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)、フタル酸ジイソオクチル(DiOP)、フタル酸ジイソノニル(DiNP)である。
なお、本法は飼料に適用できる注3

【試薬】
すべての試薬類は、クロマトグラム上でPAE の分析に支障のないことを確認した後用いる。
@ 有機溶媒:n-ヘキサン、アセトニトリル、アセトンはフタル酸エステル試験用を用い、使用直前に開封する注4
A 無水硫酸ナトリウム:残留農薬試験用を200℃で2 時間加熱し、放冷後使用する。
B 塩化ナトリウム:フタル酸エステル試験用を200℃で2 時間加熱し、放冷後使用する。
C 精製水:フタル酸エステル試験用のn-ヘキサンで洗浄した蒸留水を用いる注5
D フロリジル:フロリジールPR を200℃で2 時間加熱し、放冷後使用する。
E PSA:ボンデシルPSA を用いる。
F PAE 標準溶液:各標準品20 mg を20 mL のメスフラスコに量り取り、n-ヘキサンにて20 mL とし、1000μg/mL 溶液を調製する。適宜希釈し、PAE 標準溶液とする。
G 内部標準溶液:各フタル酸エステル-d4 標準品20 mg を20 mL のメスフラスコに量り取り、n-ヘキサンにて20 mL とし、1000μg/mL 溶液を調製する。適宜希釈し、内部標準溶液とする。

【装置】
@ ガスクロマトグラフ/質量分析計(GC/MS):電子イオン化(EI)イオン源及びキャピラリーカラム(スプリットレス)を装着し、選択イオン検出法(SIM)による分析が可能な装置を用いる。
A フロリジル・PSA カラム:ガラス製クロマトカラム(内径15 mm、長さ110 mm)に、フロリジル1 g、その上にPSA1 g、無水硫酸ナトリウム2 g を充填する。使用前にアセトン10 mL 及びn-ヘキサン10 mL を用いて洗浄する。

【試験溶液の調製】注6
飼料5 g を共栓遠沈管(50 mL、ガラス製)に採り、精製水5 mL、アセトニトリル20 mL及び内部標準溶液(4μg/mL)125μL を添加後、1 分間ホモジナイズする。3000 rpm で5 分間遠心分離後、上清を分取する。残渣に精製水5 mL、アセトニトリル15 mL を添加し、 同様に操作する。上清を合わせ、塩化ナトリウム1.5 g を添加後5 分間振とうする。
アセトニトリル層を分取し、アセトニトリル飽和n-ヘキサン4 mL を添加後、5 分間振とうする。アセトニトリル層を分取し、減圧留去する。残渣を精製水2 mL に溶解し、n-ヘキサン5 mL を加えた後共栓試験管(10 mL、ガラス製)に移す。30 秒間振とう後、3000rpm で5 分間遠心分離し、n-ヘキサン層を分取する。水層にn-ヘキサン5 mL を加え、同様に操作する。n-ヘキサン層をフロリジル・PSA カラムに負荷し、n-ヘキサン3 mL でカラムを洗浄後、5%アセトン-n-ヘキサン10 mL でPAE を溶出する。溶出液を減圧濃縮後、n-ヘキサンで1 mL に定容し、試験溶液とする。

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