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内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

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  4.ホルモン製剤
 DES による子宮内暴露を受けた男児における症例対照研究においては、尿路生殖器系に悪影響を及ぼすことが指摘されている。Gill(1979)らは、妊娠中のDES の影響を調べるために、妊婦に対してDES とプラセボによる二重盲検無作為抽出法を行った。その結果、DES 投与群の妊婦から出生した男児で、停留精巣、精巣上体嚢胞、精巣低形成、尿管狭窄等がプラセボ投与群より多くみられたことを指摘している。Whitehead (1981)らは、DES 暴露歴のある48 人の男性について、尿路生殖器の異常を調べたところ、主に停留精巣、精策静脈瘤、精巣上体嚢胞、精巣低形成、尿管狭窄などを指摘している。Cosgrove( 1977)らは、DES 暴露歴のある男性の健康状況(先天奇形、手術歴、泌尿生殖器系の問題、癌)を質問したところ、尿路生殖器系では、主に停留精巣、尿管狭窄、精策静脈瘤を指摘している。
 また、停留精巣のリスク要因に関する症例対照研究において、妊娠中の母親のDES 以外のホルモン製剤服用も尿路生殖器系に影響を与えることが、報告されている。Depue(1984)らの、米国でのregistar-based study では、停留精巣の白人男児300 人とコントロール599 人に対して症例対照研究を行った結果、妊娠中のエストロゲン剤服用による悪影響(RR=2.8 95%CI=0.9-8.8)が報告されている。一方、Beard(1984)らの、米国ミネソタ州での、停留精巣男児113 人と、診療録より選ばれた対照226 人(コントロールT)、出生記録より選ばれた対照226 人(コントロールU)による研究では、エストロゲン剤服用(コントロールT:RR=1.3 95%CI=0.5-3.1 コントロールU:RR=1.1 95%CI=0.5-2.6)、プロゲステロン剤服用(コントロールT:RR=1.0
95%CI=0.3-2.9 コントロールU:RR=0.8 95%CI=0.3-2.1)で有意な差が認められなかった。

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