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LastUpdate:2016/3/31
 
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内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

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   免疫系に関しては、自己免疫発症に関わるモデルの改良、Local Lymph Node Assayを用いた免疫機能の修飾影響の解析が実施されている6
内分泌系に関しては、従前の生殖毒性に限定せず、中枢を含む性分化への影響、生殖関連臓器の形成、発達、機能、及びその加齢変化に対する影響を視野に入れた研究が進められている7
 さらに、これを支援する基礎研究が並行して実施されている。
 神経系に関しては、中枢神経系に作用する化学物質のスクリーニング法としてin vitroでPC12細胞からのドパミン遊離を指標とした試験、アフリカツメガエル初期胚、神経ステロイドを介した微小管関連タンパク質2(MAP2)依存重合能を利用した試験、ビスフェノールAの結合蛋白質をラット脳より精製し、その蛋白質に対する結合実験より甲状腺ホルモンを介した中枢神経系への影響の評価法の開発、内分泌かく乱化学物質を胎児期暴露した仔マウスの脳内ドパミン量の測定、また、膜エストロゲン受容体や甲状
腺ホルモン系を介した神経影響の解析が行われている8
 さらに、胎児発生期の神経分化に及ぼす内分泌かく乱化学物質の影響解析のため、神経幹細胞を用いた試験が実施されている6
 免疫系に関しては、リンパ球のT細胞系機能については胎児胸腺細胞からの分化・増殖が内分泌かく乱物質の影響を受けること、さらに、リンパ球のサイトカイン産生機能が内分泌かく乱物質の影響を受けることを明らかにしている6
 化学物質のホルモン受容体への結合に伴う受容体コンホメーション変化を感知・センシングする抗体を用いたホルモンの核内受容体(グルココルチコイド受容体、甲状腺ホルモン受容体、プロジェステロン受容体等)結合性及びホルモン活性の同時測定評価法9、各種核内受容体転写活性迅速確認系構築、胎児モデル系としてのES細胞を用いた内分泌かく乱物質の影響解析、生殖器制御メカニズムに基づいた内分泌かく乱作用点の解析等が実施されている10
 さらに、従前の肉眼・組織形態所見(老化・発がん性を含む)のほか、マイクロアレイ等遺伝子発現情報を駆使する手法も取り入れた技術基盤の導入に成功している11
 
6 厚生労働科学研究費補助金研究報告書(主任研究者:井上逹)(主任研究者:小野宏)
7 厚生労働科学研究費補助金研究報告書(主任研究者:小野宏)
8 厚生労働科学研究費補助金研究報告書(主任研究者:舩江良彦)
9 厚生労働科学研究費補助金研究報告書(主任研究者:下東康幸)
10 厚生労働科学研究費補助金研究報告書(主任研究者:今井清)(主任研究者:小野宏)
11 厚生労働科学研究費補助金研究報告書(主任研究者:菅野純)(主任研究者:今井清)(主任研究者:小野宏)
 

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