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LastUpdate:2016/3/31
 
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内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

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イ In vitro スクリーニング試験(A)
1)細胞系
哺乳動物由来培養細胞を用いたレポーター遺伝子試験1
「ホルモン受容体依存性蛋白合成誘導」を検討するスクリーニング試験法については、Hela 細胞やCHO 細胞等の哺乳動物由来培養細胞を用いたレポーター遺伝子試験法を検討した。その結果、ERα、ERβ、アンドロゲン受容体(AR)、及び甲状腺ホルモン受容体(TR)β(TRβとレチノイド X 受容体(RXR)αの組み合わせ)の各受容体系について各々500、100、50、及び50 アッセイ結果を得た。
レポーター遺伝子試験以外の試験2
 ヒト卵巣顆粒膜細胞株KGN 細胞を用いたアロマターゼ(エストロゲン合成)活性に影響を与える物質を55 種類の物質について測定した結果、アロマターゼ活性の抑制あるいは上昇させる物質を確認できた。また、KGN 細胞を用いたELISA(enzyme-linked immunosorbent assay)によるアロマターゼ活性の測定系(従前の3H-water 法に比べ、感度、簡便性の点で優れる)を立ち上げ、100 種類の化合物のスクリーニングを行った結果、その中からアロマターゼ活性抑制物質を検出できた。
 さらに、アンドロゲン受容体(AR)系としては、AR の核内ドット分布、アクチビン受容体細胞株転移能、始原生殖細胞の遊走能を利用した抗アンドロゲン作用の新規検出系の開発も行っている。

2)無細胞系
表面プラズモン共鳴(SPR)による、受容体、リガンド、DNA 応答配列(ERE)及び共役因子結合配列(LxxLL)の相互作用の検討を進め、ERα+ERE は300、ERβ+ERE は30、ERα+TIF-2 は300、ERβ+TIF-2 は30 測定を実施し、スクリーニング試験の@、A、Bの補強データ及び評価に活用されている。

 ガイドライン及び評価基準の整備に関しては、自然、あるいは人の生活の環境中に存在していて、既に何らかの内分泌学的生体影響が自然、実験を問わず報告されている化学物質を当面の陽性対象物質群として、それらの影響の機序、あるいは、影響の強度が十分な精度で観測可能であることをスクリーニング試験法の評価基準としている。そして、実験手法の内、この評価基準を満たすものを、国際的・国内的なバリデーション(有効性確認)、あるいはその前段階のプレ・バリデーションの対象となる手法としてガイドライン化を念頭に提案している。

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