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LastUpdate:2016/3/31
 
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第2節 採取・分析法
〔取組の成果〕
中間報告書追補(平成13年12月)において暫定的に取りまとめられた「食品中の内分泌かく乱化学物質分析ガイドライン」について、必要な情報を収集し、再検討した結果、改訂すべき根拠となる新たな知見は得られなかった。
生体試料中の低濃度の化学物質を分析するための一般試験法、及び生体試料中に混入する3種の化学物質(ビスフェノールA、フタル酸エステル類、ノニルフェノール)の分析ガイドラインを取りまとめた。
実験動物の飼育飼料中に存在する化学物質を分析するための一般試験法、及び飼料中に混入する可能性のある3種の化学物質(ビスフェノールA、フタル酸エステル類、ノニルフェノール)の分析法についてガイドラインを取りまとめた。
実験動物について、飼育環境及び実験環境からの化学物質暴露の状況を調べるため飼料、床敷等中のビスフェノールA、フタル酸エステル類、ノニルフェノール、植物エストロゲン、エストラジオールの含有量を測定した。その結果、これら化学物質が検出されたサンプルもあったことから、動物実験の実施に際しては、用いる飼料、床敷等のロット番号、入手可能な当該化学物質の分析データを明示するとともに、必要に応じて基礎暴露量を正確に把握するために飼料等中の化学物質濃度を測定して、論文、報告書等に記載する等の配慮が必要である。
〔今後の取組〕
効率の良い分析法やより精度、感度に優れた分析法の構築に関して情報収集を行い、分析ガイドラインの充実を図る。

第3節 低用量問題
〔取組の成果〕
内分泌かく乱作用については、成体では、内在性ホルモンへの適応があることやこれまでの調査研究結果から、さしあたり障害性の焦点にはならないものと判断される。
一方で、胚細胞期・胎生期・新生児期・思春期といった形態形成期、機能が安定する前の時点における影響を糸口にした作用機構の解明が研究の焦点となりつつある。
低用量問題は、同時に取り上げられた閾値問題、相乗・相加性、用量相関問題などを構成要素とし、相互に密接な関連をもつ。
内分泌様活性をもつ化学物質の作用機構の解明や、アリールカーボン受容体とエストロゲン受容体シグナルの相互作用関係の認識などから、作用機構の多様性が判明しつつあり、このことが低用量問題や複合効果の解明にも影響をもつと考えられる。
内分泌かく乱作用として、生殖系、免疫系、神経系など、いわゆる高次生命系への影響が焦点となっており、種々の試験結果が明らかになりつつあるが、未だ不明な点が多く、さらに作用機構を解明するための取組が求められる状況にある。
なお、問題の解明の中で、膜受容体が発見され、遺伝子機能を介さないホルモン様作用について理解が進むとともに、現状では未知の要因が介在していることを念頭において検討を進めることの意義も喚起された。
〔今後の取組〕
低用量問題を解明するため、以下の調査研究を進める。
・低用量域のホルモン様作用を検出する実験結果の再現性に関する問題を克服するための調査研究
・高感受性期としての胎生期・新生児期・思春期における暴露による内分泌かく乱作用について、作用機構の解明や評価基準決定のための調査研究
・高感受性期において低用量で作用が発現したとの試験結果に関して、継続的及び系統的な情報収集、並びに@閾値問題、A非線形の用量相関、B相加反応などの問題を踏まえた、試験結果の解釈のための調査研究
・免疫系、甲状腺―中枢神経系・行動などの高次生命系に与える影響を検討するための調査研究
・ゲノミクス手法を利用した知見の調査研究
内分泌かく乱性に関する試験の評価に関する包括的なガイドラインを策定する。

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