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内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会
中間報告書追補その2

 

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  〔研究結果〕
1.有機塩素系化合物
1)コホート研究
 Saracci ら(1991)による10ヶ国約18000人のコホートを利用した後ろ向きコホート研究では、2,4-Tなどのクロロフェノキシ除草剤暴露者で有意なSMRの上昇はみられていない(SMR:225,95%CI: 90-464)。
2)症例対照研究
 Hardell ら(2003)によるスウェーデンでの研究では、症例ではcis-nonachlordane 暴露のリスクが有意に上昇していた(OR:2.6, 95%CI: 1.2-5.7)。一方、症例の母親では総PCB(OR:3.8,95%CI: 1.4-10)、HCB(OR:4.4, 95%CI: 1.7-12)、trans-nonachlordane(OR:4.1, 95%CI:1.5-11)、cis-nonachlordane(OR:3.1, 95%CI: 1.2-7.8)の暴露のリスクが有意に上昇していた。Hardell ら(2004)はさらにPCB 同族体について詳細に分析している。症例と対照ではリスクとの有意な関連はみられなかったが、母親の暴露については、Oestrogenic PCBs(OR2.4, 95%CI:0.95-6.0)、Enzyme-inducing PCBs(OR2.6, 95%CI: 1.03-6.5)、TEQ(OR3.3, 95%CI: 1.3-8.4)の暴露のリスクが有意に上昇していた。
3)エコロジカル研究
 Ekbom ら(1996)は1996 年に、北欧4 ヶ国の母乳中のDDE 濃度と精巣がんの罹患率に同じ傾向があることを生態学的に指摘している。
2.Diethylstilbestrol
 妊娠中の母親の子宮内でのDiethylstilbestrol (DES)暴露と精巣との関連については、米国でのコホート研究2 件、症例対照研究3 件が報告されていた。Leary ら(1984)は1939-1962 年にMayor Clinic で生まれた男児を後ろ向きコホート研究で調べているが、暴露群からの発症数は1 例のみであった(非暴露群からは0)。Strohsnitter ら(2001)は4 つのコホートで3613 名を1979-1994 年の間追跡し、有意なリスクの上昇を観察していない(RR: 3.05, 95%CI: 0.65-22.0、SIR: 2.04, 95%CI: 0.82-4.20)。症例対照研究では人口ベースの研究が2件、病院ベースの研究が1 件あるが、いずれも有意なリスクの上昇はみられなかった。

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