(食品安全情報2022年19号(2022/09/14)収載)
カナダ公衆衛生局(PHAC)は、複数州の公衆衛生当局、カナダ食品検査庁(CFIA)およびカナダ保健省(Health Canada)と協力し、4州(ブリティッシュ・コロンビア、アルバータ、マニトバ、オンタリオ)にわたり発生したノロウイルス感染と胃腸疾患による1件のアウトブレイクを調査した。本アウトブレイクは終息していると考えられ、調査は終了した。
調査の結果から、本アウトブレイクの感染源としてスポットエビ(spot prawn)の喫食が特定された。患者全員が発症前にスポットエビを喫食したと報告した。
CFIAは、調査対象の患者に関連したスポットエビの一部のロットコードの製品について、2022年5月31日および6月2日に食品回収警報を発出した(以下の各Webページ参照)。
https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/certain-tri-star-seafood-supply-ltd-brand-live-spot-prawns-recalled-due-norovirus(2022年5月31日付食品回収警報)
https://recalls-rappels.canada.ca/en/alert-recall/certain-tri-star-seafood-supply-ltd-spot-prawns-recalled-due-norovirus(2022年6月2日付食品回収警報)
〇 アウトブレイク調査の概要
2022年6月23日までに、ノロウイルス感染と胃腸疾患の患者計60人がブリティッシュ・コロンビア州(18人)、アルバータ州(12)、マニトバ州(19)およびオンタリオ州(11)から報告された。患者の発症日は2022年5月中旬〜下旬で、死亡者は報告されなかった。検査は患者全員については実施されなかったが、検査機関での検査により一部の患者のノロウイルス感染が確定した。