(食品安全情報2020年18号(2020/09/02)収載)
夏季に入り、アイルランド保健サーベイランスセンター(HPSC)は、アイルランド食品安全局(FSAI)によるベリー類の喫食に関する助言を再認識するよう消費者に促している。喫食前に生鮮ベリー類は洗浄し、冷凍ベリー類は1分間の煮沸を行うべきである。スムージーに加えるベリー類についても同様である。
近年、アイルランドおよび欧州で輸入冷凍ベリー類に関連してA型肝炎アウトブレイクおよびノロウイルス感染アウトブレイクが多数発生している。これらのうち最も大規模なアウトブレイクは、2013〜2014年にアイルランドを含む欧州連合/欧州経済領域(EU/EEA)加盟13カ国で患者計1,500人以上が発生した長期間におよぶA型肝炎アウトブレイクである。
それ以降、欧州では輸入冷凍ベリーに関連した比較的小規模なA型肝炎アウトブレイクが複数報告されており、2018年夏季にスウェーデンとオーストリアで発生した1件、および2017年にオランダで発生した1件などがある。
詳細情報はFSAIおよびHPSCの以下の各Webページから入手可能である。
・輸入冷凍ベリー類の煮沸に関する助言のページ(FSAI)
Berries - Advice to boil imported frozen berries
https://www.fsai.ie/faq/frozen_berries.html
・A型肝炎に関する情報のページ(HPSC)
Hepatitis A
https://www.hpsc.ie/a-z/hepatitis/hepatitisa/