欧州食品安全機関(EFSA)からのノロウイルス関連情報
http://www.efsa.europa.eu/


食品由来ウイルスに関する合同ワークショップの要約報告書
Summary Report of Joint Scientific Workshop on Foodborne Viruses
20 October 2016
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.2903/sp.efsa.2016.EN-1103/abstract (報告書PDF)
http://www.efsa.europa.eu/en/supporting/pub/1103e

(食品安全情報2016年24号(2016/11/22)収載)


 本報告書は、食品由来ウイルスに関して英国食品基準庁(UK FSA)および欧州食品安全機関(EFSA)が合同で開催したワークショップで得られた成果の要約である。本ワークショップには、食品中のノロウイルスおよびA/E型肝炎ウイルスの疫学・検出・制御を専門とする研究者、臨床医、獣医師、食品業界関係者、および規制担当者が参加した。このワークショップの主な目的は、各分野の協力により生じる相乗効果を最大化し、その利益を引き出すため、今後優先的に研究資金を投入する分野を特定することであった。本報告書には、今後必要となる研究の優先度のランク付けに使用された方法、および得られた主な結論が説明されている。

 優先順位が最も高い研究課題として以下が特定された。

  • E型肝炎ウイルスの感染性の評価方法の開発とその妥当性確認

  • 食品から検出されるノロウイルスと公衆衛生リスクとの関係の解明

  • 食品検体中のノロウイルスとA型肝炎ウイルスの感染性の評価方法の開発

  • 食肉および食肉製品中のE型肝炎ウイルスの検出方法の標準化

  • 欧州でのヒトのE型肝炎実被害の推定


(関連記事)

○ EFSA

食品由来ウイルスによる公衆衛生リスクに対処するために必要な研究分野
Foodborne viruses: identifying research needs to tackle public health risks
20 October 2016
http://www.efsa.europa.eu/en/press/news/161020

○ UK FSA

食品由来ウイルス関連の最も優先度の高い研究テーマを選定
Key priorities established for research on foodborne viruses
20 October 2016
https://www.food.gov.uk/news-updates/news/2016/15612/key-priorities-established-for-research-on-foodborne-viruses



国立医薬品食品衛生研究所安全情報部