ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)からのノロウイルス関連情報
http://www.bfr.bund.de/


魚の取り扱いに関する消費者向けの助言
Don’t catch anything - consumer tips for handling fish
15.01.2014
http://www.bfr.bund.de/en/press_information/2014/02/don_t_catch_anything___consumer_tips_for_handling_fish-188835.html

(食品安全情報2014年3号(2014/02/05)収載)


 ドイツ連邦リスクアセスメント研究所(BfR)は、2014年1月17〜26日に開催された「国際緑の週間(International Green Week)」において、魚の鮮度を判断する方法、魚が含む栄養素、および特に病気にかかりやすい人々が小売店で魚を購入する際に注意しなければならない点について実物の魚介類を用いて消費者に説明を行った。

 未加工の魚製品(寿司など)や二枚貝類(カキなど)、冷燻魚製品(スモークサーモンなど)、酢漬け・塩漬け魚製品(サーモンマリネなど)および温燻魚製品(カレイなど)は、特に病気にかかりやすい人々に健康危害をもたらす可能性がある病原菌を含んでいることがある。このリスクグループの人々は、細菌感染に対する防御機構が損なわれているか未発達の状態である。このグループには、5歳以下の乳幼児、高齢者(特に免疫機能低下者)、妊婦、および基礎疾患や投薬により体の防御機能が低下している人々が含まれる。BfRはこのグループの人々に対し、十分に加熱した魚介類のみを喫食し、未加工、燻製および酢漬けの魚製品を喫食しないよう助言している。

 二枚貝の喫食はウイルス性疾患の原因にもなる。ウイルス感染症ではノロウイルスによる胃腸炎が特に重要である。また、二枚貝の喫食によりA型肝炎ウイルスを原因とする肝臓の炎症も認められている。欧州連合(EU)域内では二枚貝の採捕水域に厳格な水質要件が適用されているが、それでも二枚貝を生で喫食することにより病気にかかる可能性がある。ウイルス感染から身を守るためには、喫食前に二枚貝類を常に十分に加熱することが必要である。



国立医薬品食品衛生研究所安全情報部