(食品安全情報2011年8号(2011/04/07)収載)
米国食品医薬品局(US FDA)は、ミシシッピ州およびルイジアナ州の保健局と協力し、ルイジアナ州Port Sulphur近郊のArea 7養殖地域(ミシシッピ川河口近くのメキシコ湾)で最近採捕されたカキに関連したノロウイルスアウトブレイクについて、全国の消費者、食品サービス業者および小売業者に通知を行っている。当該カキは全米で販売または出荷されており、公衆衛生機関は当該地域産のカキについて、消費者に対しては購入・喫食を、小売業者および食品サービス業者には販売・提供を避けるよう警告している。
FDAは州の保健当局から、ミシシッピ州の12人前後の消費者が2010年3月10日に当該地域産のカキを喫食後、ノロウイルス感染症を発症したとの報告を受けた。ルイジアナ州保健局(Louisiana Department of Health and Hospitals)は、3月6〜24日にかけてArea 7で採捕されたカキを回収している。州の保健局は3月24日に当該地域での採捕を禁止した。ミシシッピ州Jackson郡の会議場で生カキを喫食した11人から、喫食後に具合が悪くなったとの報告があった。ミシシッピ州保健局(Mississippi State Department of Health)による検査の結果、患者のノロウイルス感染が確認された。