(食品安全情報2009年22号(2009/10/21)収載)
10月はじめにフィンランド南部でノロウイルスが流行し、ポーランド産の冷凍ラズベリーに感染源の疑いがあるため、フィンランド食品安全局(Evira)は外国産冷凍ラズベリーを使用前に十分加熱することを推奨している。ラズベリーのウイルス検査が進行中で、疑いのあるロットは市場から回収された。今年の5月から6月にかけて同国の様々な地域でノロウイルスが流行し、この時の感染源はポーランド産冷凍ラズベリーであることが確認されている。ラズベリーは加熱されずにデザートやケーキに使用されていた。
Eviraは、ケータリング業者、レストラン、消費者などに、冷凍ラズベリーの原産国を確認し、外国産の冷凍ラズベリーの場合は食中毒を避けるために使用前に90℃で2分以上加熱するよう勧告している。
消費者が原産国を誤解する可能性がある場合には、食品表示に原産国を記載しなければならないことになっている。フィンランドで包装された外国産ラズベリーの場合には特に原産国表示に注意が必要である。外国産の他の冷凍ベリーについても、高齢者、小児、抵抗力の弱い人などハイリスクグループの人に提供する場合には加熱することが推奨される。