米国疾病対策センター(US CDC: Centers for Disease Control)からのノロウイルス関連情報
http://www.cdc.gov/


Emerging Infectious Diseases
http://www.cdc.gov/ncidod/EID/

  • 1991〜2000年の米国におけるノロウイルス及び食品由来疾病播
    Norovirus and Foodborne Disease, United States, 1991-2000
    Emerging Infectious Diseases, Vol11, No 2
    (食品安全情報2005年1号(2005/01/05)収載)

     新しい分子生物学的検査法により、食品由来疾病におけるノロウイルスの役割を推定することができるようになった。1991〜2000年にCDCに報告された8,271のアウトブレイクおよび6州からの追加のデータを解析した結果、ノロウイルスが確認されたアウトブレイクの割合は1991年の1%から2000年には12%に増加していた。しかし、1998年から2000年までの間, 76%のノロウイルスによるアウトブレイクは11州からのみ報告されていた。2000年には6州の食品由来疾病のアウトブレイクの50%はノロウイルスによるものと推定された。ノロウイルスによるアウトブレイクは細菌によるものよりも大きく(患者中央値はノロが25に対し細菌は15)、10%の患者が診療を受け、1%が入院した。
    http://www.cdc.gov/ncidod/EID/vol11no01/04-0426.htm

  • クルーズ船でのノロウイルスの伝播
    Norovirus Transmission on Cruise Ship
    Emerging Infectious Diseases, Vol11, No 1
    (食品安全情報2005年1号(2005/01/05)収載)

     フロリダからカリビアン諸島への7日間のクルーズで4%の乗客がノロウイルスによる胃腸炎症状を呈し、1週間の消毒のあと、引き続き行われた航海でもノロウイルス感染症が起きた。船内の洗浄消毒にもかかわらず、続く3回目の航海でも乗客の8%、乗組員の2.3%がノロウイルスによる胃腸炎症状を呈した。分子生物学的な調査の結果、食品を介する感染、ヒト-ヒト感染、船内の徹底的な消毒にもかかわらず生存したウイルス、上陸した際に新たなウイルス株が導入された可能性などが示唆された。
    http://www.cdc.gov/ncidod/EID/vol11no01/04-0434.htm


    国立医薬品食品衛生研究所安全情報部