(食品安全情報2019年24号(2019/11/27)収載)
英国市場でシェア上位の食品小売チェーン9社は、英国産生鮮丸鶏のカンピロバクター汚染に関する最新の検査結果を公表した(検査は2019年4〜6月に行われた)。
この最新データによると、主要な食品小売チェーン9社の平均で、検査した丸鶏の3.6%が最高レベル(>1,000 cfu/g)のカンピロバクター汚染を示した。
結果
以下の表は、丸鶏検体のカンピロバクター汚染率(%)について主要小売チェーン9社の平均値を検査年月および汚染レベル別に示したものである。
検体採取および検査は、英国食品基準庁(UK FSA)が作成し業界が同意したプロトコルに従って行われている。
背景
FSAは、フードチェーン全体を挙げてカンピロバクター問題に取り組む活動の一環として、2014年2月から鶏肉のカンピロバクター汚染検査とその結果の公表を実施している。カンピロバクターは英国で発生する食中毒の最も一般的な原因となっている。
2017年9月、FSAはカンピロバクター汚染検査の方法の変更を発表し、主要な小売りチェーンはFSAが作成した確かなプロトコルに従って自主検査およびその結果の公表を行うことになった。FSAは小売り生鮮丸鶏検体の検査を続けているが、現在は中・小規模小売りチェーンおよび個人商店の検体に焦点を絞っている。
(関連記事)
スコットランド食品基準庁(FSS)
カンピロバクター汚染検査の最新の結果
Latest Campylobacter Levels
5 SEPTEMBER 2019
https://www.foodstandards.gov.scot/news-and-alerts/latest-campylobacter-levels