イングランド公衆衛生局(UK PHE)からのカンピロバクター関連情報
https://www.gov.uk/government/organisations/public-health-england


カンピロバクター症に関する2006〜2015年のデータ(2016年11月現在)
Campylobacter data 2006 to 2015: November 2016
17 January 2017
https://assets.publishing.service.gov.uk/government/uploads/system/uploads/attachment_data/file/597752/Campylobacter_2016_Data.pdf (データPDF)
https://www.gov.uk/government/publications/campylobacter-cases-2000-to-2012

(食品安全情報2017年7号(2017/03/29)収載)


 イングランド公衆衛生局(UK PHE)は、イングランドおよびウェールズでの2006〜2015年のカンピロバクター症年間患者数に関するデータ、2015年の地域別、年齢別、性別、季節別の患者数のデータ、および2015年の食品由来アウトブレイクに関するデータを収載した報告書を発表した。


2015年のデータの注目点

  • カンピロバクター症報告患者数が最も多かった地区は9,489人を報告したイングランド南東地区であった。
  • カンピロバクター症患者の54%が男性であった。
  • 患者数が最も多かった年齢層は50〜59歳であった。
  • 2015年のカンピロバクター症月別報告数のピークは6月であった。
  • 市中での感染性胃腸疾患に関する第2回調査(IID2調査)では、全国サーベイランスで特定されたカンピロバクター症患者1人につき市中には9.3人の患者が存在すると推定されている(95%信頼区間(CI)[6.0〜14.4人])

2006〜2015年のカンピロバクター症患者数に関するデータ

 本報告書に記載されたデータはすべて2016年11月3日現在のものである。

表1:イングランドおよびウェールズでのカンピロバクター症年間患者数(2006〜2015年)


図1:イングランドおよびウェールズでのカンピロバクター症年間患者数(2006〜2015年)


図2:カンピロバクター症検査機関確定患者の年齢/性別分布(2015年)

(ウェールズの患者については、すべての患者の年齢/性別データは得られなかったため、この集計には含まれていない。患者94人についてのデータが得られなかった。)


図3:イングランドでのカンピロバクター症検査機関確定患者数の季節変動(2015年)

(ウェールズの患者のデータは含まれていない)


表2:イングランドおよびウェールズでの食品由来カンピロバクター症アウトブレイク(2015年)



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部