英国食品基準庁(UK FSA)からのカンピロバクター関連情報
http://www.food.gov.uk/


小売業者が鶏肉のカンピロバクター汚染検査の結果を公表
Retailers publish Campylobacter results
24 November 2017
https://admin.food.gov.uk/news-updates/news/2017/16736/retailers-publish-campylobacter-results

(食品安全情報2017年25号(2017/12/06)収載)


 英国産の市販生鮮丸鶏(2017年7〜9月に採取)のカンピロバクター汚染について、市場シェアが上位の小売業者9社が、英国食品基準庁(UK FSA)の定めたプロトコルに従って自社で行った検査の結果を公表した。主要小売業者および生産者による小売鶏肉カンピロバクター汚染レベル低減の試みの進展に鑑み、FSAは、カンピロバクター汚染調査の方法を変更することを2017年9月21日に発表した。この変更により、小売業者9社は独自に検査を行ってその結果を公表することになり、FSAによる年次調査の対象から外れた。

 今回9社が公表した結果によると、1,000 cfu/gを超えるレベルのカンピロバクター汚染を示す鶏肉の割合は0〜9%の範囲であった。この値は、2017年4〜7月に採取された鶏肉検体についてFSAが行った調査の結果(2017年10月18日に発表)と概ね同レベルである。FSAの調査では、1,000 cfu/gを超えるレベルのカンピロバクター汚染を示した鶏肉の割合は9社について0〜10.2%の範囲で、加重平均値は4.7%であった。2016年8月〜2017年7月の1年間(小売調査の第3年次)では9社の当該値は5.6%で、英国の市場全体(小規模小売業者、精肉店などを含む)については6.5%であった。後者の値は、調査の第1年次(2014年2月〜2015年2月)の19.4%から低下している。


(食品安全情報(微生物)No.23 / 2017(2017.11.08)、No.21 / 2017(2017.10.11)、No.14 / 2017(2017.07.05)UK FSA記事参照)



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部