英国食品基準庁(UK FSA)からのカンピロバクター関連情報
http://www.food.gov.uk/


市販鶏肉のカンピロバクター汚染率がさらに低下
Survey shows further reduction in levels of Campylobacter in chicken
14 June 2017
https://admin.food.gov.uk/news-updates/news/2017/16235/further-reduction-levels-of-campylobacter-chicken

(食品安全情報2017年14号(2017/07/05)収載)


 英国食品基準庁(UK FSA)は、小売店で販売されている英国産の生鮮鶏肉のカンピロバクター汚染について、最新の調査結果を発表した。最高レベル(>1,000 cfu/g)のカンピロバクター汚染を示す鶏肉の割合は市場全体での平均が6.5%で、2016年の同時期の9.3%に比べ低下した。


最新の結果

 今回発表されたデータは、3年目の調査の第2四半期(2017年1〜3月)に採取された生鮮丸鶏1,051検体の検査結果である(表)。上記に加え、以下が主な結果である。

  • 社名が開示された小売チェーン9社全体では、皮膚検体の最高レベルカンピロバクター陽性率が5%であった(2016年1〜3月は7.8%)。
  • 皮膚検体の最高レベルカンピロバクター陽性率が小売チェーン全体の平均値(6.5%)より有意に低かった小売チェーンは、M&S(2.5%)、Morrisons(2.8%)、およびWaitrose(2.7%)であった。
  • 小規模小売チェーンおよび食肉店などが含まれるグループ(表中のOthers)では、皮膚検体の最高レベルカンピロバクター陽性率が市場全体の平均値より有意に高かった(16.9%)。
  • 皮膚検体の48.8%が菌数レベルを問わずカンピロバクター陽性で、2016年の同時期はこれが50%であった。

表:鶏肉検体のカンピロバクター陽性率(小売チェーン別、2017年1〜3月)

(95%信頼区間がカッコ内に示されている)


(食品安全情報(微生物)No.9 / 2017 (2017.04.26)、No.18 / 2016 (2016.08.31)、No.13 / 2016 (2016.06.22)、No.10 / 2016 (2016.05.11)、No.7 / 2016 (2016.03.30)、No.1 / 2016 (2016.01.06)、No.21 / 2015 (2015.10.14) UK FSA記事参照)



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部