アイルランド食品安全局(FSAI)からのカンピロバクター関連情報
http://www.fsai.ie/


アイルランド食品安全局(FSAI)が家禽のカンピロバクター汚染に対策が必要であるとの助言を発表
FSAI Advises on Need to Control Campylobacter Contamination in Poultry
28 January 2015
https://www.fsai.ie/news_centre/press_releases/campylobacter_EFSA_28012015.html

(食品安全情報2015年8号(2015/04/15)収載)


 アイルランド食品安全局(FSAI)は、アイルランドではサルモネラ症患者の10倍以上のカンピロバクター症患者が報告されており、カンピロバクター症は依然として最も発生頻度の高い食品由来疾患であるとの見解を発表した。カンピロバクターによる食中毒患者は、2013年は2,288人あまり、2014年は2,600人以上(アイルランド保健サーベイランスセンター(HPSC Ireland)に報告された暫定数)が報告されている。欧州食品安全機関(EFSA)および欧州疾病予防管理センター(ECDC)が発表した食品由来疾患の年間患者数のデータから、欧州全域でカンピロバクター症患者数が頭打ちになったことが示唆されたが、FSAIはアイルランドでは状況が異なるとしている。FSAIは、アイルランドで2004年にカンピロバクター症が届出義務疾患となって以来、HPSC Irelandへの患者報告数は最高値を記録しており、この問題を解決するため業界・消費者の横断的な対応が必要であるとしている。FSAIは、家禽肉を対象とした微生物衛生規格基準を欧州レベルで設定することを支持している。これにより、家禽肉についてカンピロバクター汚染の最大許容レベルが定められ、将来必要があればその見直しも可能である。同様の取組みは欧州でのサルモネラ管理プログラムの一環として採用され、十分な成果を挙げている。


(食品安全情報(微生物)本号EFSA記事参照)



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部