英国食品基準庁(UK FSA)からのカンピロバクター関連情報
http://www.food.gov.uk/


英国食品基準庁(UK FSA)の職員がブロイラー農場を視察
FSA visit to broiler chicken farms
19 May 2015
https://admin.food.gov.uk/news-updates/campaigns/campylobacter/actnow/act-e-newsletter/fsa-visit-to-broiler-chicken-farms

(食品安全情報2015年12号(2015/06/10)収載)


 英国食品基準庁(UK FSA)食品安全政策局の職員数人が最近いくつかのブロイラー農場を訪問し、農場の運営状況およびカンピロバクター汚染低減のためのバイオセキュリティ対策を視察した。

 同局の事務職の職員には、実際の状況に関する知識や理解を深めるため適切な現場を訪問することが推奨されている。最近、食品由来疾患対策チームの職員数人がLincolnshire地域にある数カ所のブロイラー農場を視察した。この視察は、典型的なブロイラー農場がどのように運営されているかを直に体験し、また鶏群のカンピロバクター汚染低減のためのバイオセキュリティ対策を確認するまたとない機会となった。

 視察は異なる日程で計2回実施され、それぞれには異なる3人の職員が参加した。職員グループは、さまざまな成長段階のブロイラーを飼育している数カ所の農場を視察した。グループ1の視察先は、24日齢の鶏の飼育農場とLincolnshire地域にある2 Sisters Food Group社の加工施設であった。グループ2は2日齢および26日齢の鶏の飼育農場を視察し、鶏が3週間あまりで急成長する様子を観察することができた。グループ2はまた、3番目の農場で洗浄工程での脱羽を視察でき、工程全体の複雑さに驚かされた。

 両グループともブロイラー農場管理者の日常を経験でき、質問する機会も持てた。当然のことながら両グループの職員は視察の間、履物の殺菌や手指の洗浄を繰り返し行うなど、厳格なバイオセキュリティ規則を遵守しなければならなかった。

 両グループのほぼ一致した意見として、「参加したFSA職員全員がカンピロバクタープログラムの業務に携わっていることから、今回の現場視察は貴重な経験であった」、「今回の視察によりカンピロバクター対策の規模と複雑さががよくわかった」が挙げられた。



国立医薬品食品衛生研究所 安全情報部